
今回のクラプトンセッションはサックスプレーヤーのKing Curtis との1970年セッションです。曲はTeasin' でキングカーティスとデラニーブラムレットの共作です。この曲はプロデュースもデラニーが行い1970年1月26日にLAで録音されています。この頃クラプトンは初めてのソロアルバムをデラニーの手を借りて準備中でした。このセッションの経緯不明ですが、むしろクラプトンのソロアルバムのプロジェクトに一曲だけKing Curtisが参加したとも言えます。バックアップメンバーはCarl RadleのベースJim Gordonのドラム、そしてクラプトンとデラニーのギターです。シングル盤のクレジットはKing Curtis with Delaney Bramlett, Eric Clapton & Friendsとなっています。クラプトンのソロアルバムの方のホーン陣はボビーキーズとジムプライスの2人だけで、キングカーティスはどの曲にも参加していないです。このインスト、クラプトンのワウが格好良いですが全体的にこの頃の新鮮なストラトトーンが気持ちいいです。
この曲を含むアルバムLP " Get Ready " が同じ年に出ましたが, そのLPに含まれた曲の大半は南部マッスルショールズで作られたもので、このTeasin'とそのシングルB面だった曲 Soulin' の2曲だけ別セッションのものが混じったものでした(Soulin'の方はNY録音)。私はこのアルバムGet Readyの存在を知らず、72年に出された ” History of Eric Clapton " と言う編集ベストLPの中に入っていたのを聴いたのが初めてでした。このアルバムは当時クラプトンがほぼ隠居生活だったため会社側が商売の為に過去物を集めて編集発売したのですが、このTeasin'やドミノスの後に回収されたシングル盤仕様のTell The Truthや未発表のTell The Truth Jamなど入っていて貴重でした。


キング・カーティスはR&Bサックス奏者として50年代から活動していて彼のバンド " King Pins " にはそうそうたるプレイヤーが在籍していました。ベースのJerry Jemmott, Chuck Rainey、ギターのCornel Dupree、Jimi Hendrix、 ドラムスのBernard Purdie、キーボードのBilly Prestonなどなど。バンドとしてはアレサ・フランクリンの名盤Live At Fillmore West をサポートしたのが有名です。71年8月に暗殺されるまで長く相棒だったコーネルデュプリーが自身の初ソロアルバム、そのタイトルも ” Teasin' " でカバーもしております。ドラムはBernard Purdie、ベースはChuck Rainey。黒くファンキーです。