Ramblin' On My Mind

エリック・クラプトン、ブルース。。。いろいろ

Gotta Hear This ~聴けこの一曲 #39 Groupie (Superstar)/Delaney &Bonnie and Friends

Delaney & Bonnie and Friends with Eric Clapton

今日の一曲はDelaney & Bonnieの" Groupie "です。のちに”Superstar " と別タイトルもつけられたスワンプ・ロックの名曲です。そのようなスワンプ・ロックのムーブメントの中心にいたデラニー&ボニーとレオン・ラッセルが書き下ろし、69年11月に吹き込まれています。当時エリック・クラプトンはBlind Faith時代のツアーで前座を務めたデラニー&ボニーに急接近しており、69年11月以降実質彼らのバンドのメンバーとなっていました。Groupieはクラプトンを含むその頃のツアーメンバーで吹き込まれたものです。D&BのATCOレーベルへの移籍の第一弾シングルでもあります。この後D&B and Friends及びレオンラッセルは70年1月、クラプトンの初ソロアルバムの制作に参加します。そしてD&B and Friendsとしてのツアーは70年2月下旬まで続きましたが残念ながらこの曲をその頃のステージで演奏された様子はないです。

youtu.be

歌の内容はこんな感じです。

Long ago, and, oh so far away

I fell in love with you before the second show

Your guitar, it sounds so sweet and clear

But it's just the radio, and you're not really here

ずいぶん前 ああ もうかなり昔のこと

私は2回目のステージの前にあなたに恋をした

あなたのギター とても甘く澄んだ音

でもそれはラジオの音、あなたはここにはいない

Don't you remember, you told me you loved me baby?

You said you'd be coming back this way again baby

Baby, baby, baby, baby, oh baby

I love you, I really do

あなたは私を愛していると言ったこと覚えてないの

ここにまた戻ってくるって言ってくれた

ベイビー 本当に愛している

Loneliness is such a sad affair

And I can hardly wait to be with you again

What to say to make you come again?

Come back again and play your sad guitar

孤独って本当に悲しいこと

もう一度あなたに会いたい、もう待てない

どう言えば戻ってきてくれるの?

もう一度戻ってきてあの悲しいギターを聴かせて

そしてDelaney & Bonnie and Friendsは70年2月22日のサンフランシスコのFillmore Eastの公演を持って実質解体します。デラニー親分のメンバーへの管理がきついとか、ギャラの事、酒とクスリなど典型的な解散要因が混在していたみたいです。

一方イギリスのロックソウルシンガーJoe Cockerがレコード会社(A&M)との契約で窮地に立っていました。米国公演、レコードの制作などの契約を履行するために急遽バンドを集めて活動する必要がありました。その将来のアルバムのプロデュースをまかされたのがレオン・ラッセルで、彼はちょうど解体したばかりのD&BのFriends達をリクルートしてジョーコッカーのサポートバンドを仕立てツアーにでます。ツアーの初日は70年3月20日ですので、D&B解体からほぼ一月後です。そのツアーバンドはMad Dogs & Englishmenと名付けられ、"Friends"からCarl Radle、Jim Gordon, Bobby Keys, Jim Price, Jim HornおよびコーラスのRita Coolidgeなどごっそりと移籍しました。そのショーの中でRita Coolidgeのボーカルをフィーチャーするコーナーがもたれ、リタはそこで ” Superstar " と別タイトルを名付けた” Groupie "を歌っています。もちろん彼女はデラニー&ボニーの原曲にもコーラスで参加しておりました。リタはレオンラッセルがコッカーの為に書いた曲 " Delta Lady " のモチーフになった女性です。後にポップ・スターになっていく彼女ですが私はこの頃のアーシーな彼女の声と楽曲が好きです。

youtu.be

このMad Dogs & Englishmenツアーは5月16日まで続きましたが、メンバーのCarl RadleとJim Gordonはツアー終わり次第ロンドンに飛び、既にそのころエリック・クラプトンの家に居候をしていたBobby Whitlockと共にジョージ・ハリソンのAll Things Must Passの録音に参加し、6月にはDerek & The Dominosとしての新バンドの活動へと進んでいきます。ロックの歴史のうねりのなかで私にはもっとも興味深い1969-1970年です。

2002年にBonnie Bramlett姉さんがソロアルバム" I'm Still The Same " と言う泣けるタイトルのアルバムを発表し、その中に33年ぶりのGroupie (Superstar) を収録しています。ボニーは10代の頃からSt. Louis でR&B歌手として活動しており、同地をベースにしていたIke & Tina Turnerのバック・ボーカル・グループThe Ikettesの最初の白人ボーカリストとなった人です。デラニー&ボニーも南部のStax レコードに吹き込んだ最初の白人グループでもあります。

youtu.be

この曲は歌物以外ではDavid Spinozza というニューヨークベースのセッション・ギタリストが1978年に録音したインストが歌心あふれています。

youtu.be