Ramblin' On My Mind

エリック・クラプトン、ブルース。。。いろいろ

Eric Clapton Session Works #36 Buddy Guy

1969/3/19 Staines Linoleum Factory, Middlesex UK

今回のクラプトン・セッションはBuddy Guyとのものです。クラプトンは1964年に発売されたLP " Folk Festival Of The Blues "というチェスレコードのライブ音源を聞き、バディ・ガイの存在を大きく認識しています。"バディ が実際にこのショーの主役を食った" とコメントしています。バディは65年にはAmerican Folk Blues Festivalのパッケージツアーで英国を訪れており、クラプトンはとうとうロンドンのマーキークラブでバディのトリオを目撃したこと、衝撃を受けたことを語っています。66年クリーム結成の時には”これでバディガイのようになれる。” ともコメントしていました。

ChessのFolk Festival of The Blues(64年)

Super Show (1969)

おそらく一番古い両者の交わりはこのSuper Showセッション(上の写真)だと思います。1969年3月19日にロンドン郊外の古工場で録られた音楽ドキュメンタリーの中で若干40秒ほどですが二人だけでギターバトルをしています。クラプトンは前年クリームを解散しBlind Faithのレコーディングに向けてのリハーサルをしていた頃。ほぼ一年ほど前に手に入れたFirebirdを手に、ストラト・ハーフトーンの鬼バディと渡り合っています。最後はジャック・ブルースもニンマリ。

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Play TheBlues (1970)

アトランティク上層部から傘下のAtcoレーベルと契約したBuddy Guy & Junior WellsのLPのプロデュースを頼まれ、ドミノズの北米ツアーの空き日程を利用して1970年11月1~4日マイアミのクリテリア・スタジオでアルバム "Play The Blues " を録音しました。発表されたのは2年後ですがクラプトンはプロデューサー業に専念していて彼のギターはほぼ聞けませんでした。しかし2014年にデラックス版が出され、かなり質の良い未発表トラックが陽の目を見ました。その中の1曲”Dirty Mother for You" です。間奏の最初のソロをクラプトンがとっています。ストラト対決です。

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South Bank Show (1987)

英国のITV放送のドキュメンタリーThe South Bank Showの中で企画された二人のセッションです(87年10月6日)。ロンドン・ソーホーのRonnie Scott'sで撮られましたがミキシングが悪くバディの音が引っ込みすぎていて残念な音質になっています。名インタビューアーMelvyn Braggのこのドキュメンタリーは非常に秀逸なものでした。” Man and His Music " としてVHS(!)で発売されていました。クラプトンは20年後にもMelvynのインタビューを受けており、それも良いドキュメンタリーでした。クラプトンはこのロニースコッツのセッション翌日もロンドンのライブ・ハウスで行われたバディの公演にとび入り参加をしています。

Blues Night at Royal Albert Hall (1990/91) 

バディはクラプトンのアルバートホールでのブルースショー(90年、91年)に招待されます。こちらは91年の24ナイツからバディの定番 " My Time After A While "です。バディはテンション高くクラプトンに一騎打ちを迫っています。たいてい一杯ひっかけてステージに上がるようです。このショーはAlbert Collins, Robert Cray, Jimmie Vaughanがステージに上がっていますが、置いてけぼりです。往々にしてバディ・ガイは延々とギター遊びをする事も多く、その場にいないと面白くない場合がありますが、映像で観る分には楽しいです。

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Damn Right I Got The Blues  (1991)

91年3月アルバートホールのブルースショーのあと、バディはロンドンに居残りして一曲一緒に吹き込みます。翌年発売のアルバム" Damn Right,  I Got The Blues " 収録の " Early In The Morning " です。いい感じのバトルです。

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バディ・ガイはこのアルバムにはStevie Ray Vaughanに捧げた曲 " Rememberin' Stevie "も収録しております。スティーヴィーの生前最後のコンサート(90年8月26日)はクラプトン、バディ・ガイ、ロバート・クレイ、兄のジミーヴォーンとのアンコール・ジャムでした。

SRV最後の夜1990年8月26日Alpine Valley, Wisconsin

映画 " Rush "サントラ (1991)

少し、センチメンタルな話ですが、91年の24ナイツ公演後3月20日休養先のNYにてクラプトンの愛息に悲劇が起きます。彼はその後しばらく表舞台から消える事になりますが、8月に映画Rushのサントラ録音でカムバックします。音楽にヒーリングを求めたクラプトンは直接的なメッセージの "Tears In Heaven " とともにバディを迎えて数曲ブルースを吹き込んでいます。映画で使われた曲は " Don't Know Which Way To Go "。上で述べた64年のアルバム " Folk Festival Of The Blues " に収録されたバディの曲です。白熱のブルースバトルです。悲劇からのカムバックのブルースです。

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そしてクラプトンが大衆の前に久しぶりに姿を見せた最初のギグが9月4日、これもバディ・ガイのロキー・シアター(LA)公演でのジャムでした。縁ですかね。

Concert for NYC (2001)

ニューヨーク9.11の惨禍の後、警察官や消防士など9.11のファースト・レスポンダーの方々をねぎらうコンサート " Concert for New York City "が10月20日に行われ、クラプトンはバディと一緒にステージに立ちました。その時の1曲 " Hoochie Coochie Man " です。

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Blues Singer (2003)

2003年にバディはその名も " Blues Singer "というほぼアンプラグドのアルバムを出します。こちらのCrawling Kingsnake (Big Joe WilliamsやJohn Lee Hookerで有名な曲) ではB.B. Kingと一緒にクラプトンはアコギで参加しております。間奏の最初のソロがクラプトンだと思います。

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Rock'n Roll Hall of Fame (2005)

2005年3月14日にバディ・ガイは ”ロックの殿堂 "入りをします。クラプトンはBB Kingと一緒にバディの紹介スピーチをし、3人一緒にバディの " Let Me Love You Baby " を演奏しています。スピーチで ”65年にロンドンのマーキークラブで観たバディのスーツ姿、ヘアスタイル、体の動き、サンバースト・ストラトの衝撃は、他の人達がエルビス・プレスリーを目撃したのに匹敵する” とスピーチしています。

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Crossroads Guitar Festival (2007)

バディ・ガイは当然クロスローズ・ギターフェスティバルには常連です。2007年7月28日のHoochie Coochie Manです。この曲は1968年のSuper Showでもソロでパフォーマンスされており、節目節目で演奏される曲です。

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Skin Deep (2008)

2008年久しぶりにスタジオ録音でも共演します。バディのアルバム " Skin Deep " 収録の " Every Time I Sing The Blues "です。この二人の共演はいつも上質のスパーリングのようです。

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バディ・ガイはクラプトンより9歳年上、この夏89歳にして新譜を出しています。また2025年にヒットした映画「罪人たち」にも出演し演奏していました。鬼の早弾きが健在なのにビックリです。